No.4415 Re: 身寄りがない者はホームに入所できないのか

　介護保険制度になってから法律上の施設入所の要件は、あくまでも利用者が要介護1以上の要介護状態にあることのみです。ですから、身元保証人がいないことを理由に、介護保険施設が入所を拒否することはできないはずですよ。ケアマネジャーに事情を話し、再度交渉してもらいましょう。ケアマネジャーがその施設の職員である場合には、申込者の立場に立ってもらえないことも考えられますが、そのようなときは、他の居宅介護支援事業者に依頼するか、市町村役所や市町村社会福祉協議会の窓口に相談してみてください。

　施設が入所希望者に身元保証人を立てることを求める理由は、主に、�@利用料などの支払義務を保証してもらうこと、�A退所したときに利用者の身柄や残置物などを引き取ってもらうことにありますが、入所希望者には身寄りのない高齢者も多く、施設としてはそのような人にこそ身元保証人を立てて利用料の支払義務を保証してほしいのにも関わらず、保証人のなり手がいない、というジレンマがあります。しかし、入所のときに身元保証人を求めることは、高齢者にとって負担が大きいので極力避けられるべきです。

　サービス提供の拒否ができる「正当な理由」とは、�@ベッドが空いていない場合、�A入所申込者が入院治療を必要とする場合など、施設が自ら適切なサービスを提供することが困難である場合をいい、このような理由がなければ、施設は入所を拒むことはできないこととされています。まずは、ケアマネジャーに相談してみてください。

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