E型肝炎
E型肝炎ウイルスを病原体とする、急性の肝炎です。15?60日の潜伏期を経て、嘔吐や上腹部痛が10日ほど続いた後に黄だんが出て、1ヵ月程度で軽快します。そのほかに腹痛や関節痛、下痢、食欲不振、暗色の尿、発熱、悪寒、かゆみなどの症状が現れることもあります。経口感染の病気で、飲み水が排泄物によって汚染されている場合や、動物の肉や内臓を生か生焼けに近い状態で食べた場合にみられます。患者の便の中にウイルスが出るので、感染予防のための注意が必要です。若者や中高年に発生が多いですが、高齢者や妊娠している人は重症化しやすいです。