5品目テスト
記憶機能の障害を確認するために行う記銘力テストのことをいいます。蓄えた記憶を呼び出して再生することを記銘力といい、とくに短時間の記憶を再生できるかをテストします。まず時計など身近な生活用品を5点示します。名辞能力をみるためそれぞれの名前を聞き、記憶したことを確かめ隠します。数分の雑談を経て、隠したものの名前を聞きます。ふつう健常者は全ての名前を答えられますが、高齢者であれば3品目以上正解すれば正常と判断します。痴呆症状が認められる場合、思い出せるのは2品目程度です。アルツハイマー病初期の痴呆などではテストの目的や意味を理解できないこともあり、高次精神機能の障害が始まっていると考えられます。