骨髄移植
自分の骨髄を他人の骨髄と置き換えることによって、骨髄の機能不全の改善を目指す治療法です。再生不良性貧血や急性白血病などに有効な治療とされています。骨髄の細胞がなんらかの形で損傷を受け、血液の幹細胞が機能していない再生不良性貧血の場合は、他人の骨髄を注入し細胞が定着すれば治癒します。一方、急性白血病の場合には、強力な放射線療法などによって大きな打撃を受ける骨髄を、他人の骨髄で再構成します。移植を受ける患者の年齢は40歳未満が望ましく、しかも「HAL」と呼ばれる白血球の型が完全に一致する骨髄提供者が必要です。骨髄はこの「HAL」が一致する兄弟から採取するのが一般的ですが、兄弟間で「HAL」が一致しない場合には他人の骨髄を利用することになります。「骨髄バンク」事業はそのためのものです。 (参考)再生不良性貧血、白血病、骨髄バンク