骨折
骨組織の連続性が完全あるいは部分的に離断された状態をいいます。骨に外部から一度に強い力が加わって起きる骨折を「外傷性骨折」、同じ部分に繰り返し弱い力が加わって起きる骨折を「疲労骨折」といいます。さらに、骨折によって皮膚が破れ骨折部が外部と接触している場合を「開放性骨折」、皮膚に損傷がなく骨と外部が触れていない場合を「非開放性骨折」といいます。症状には疼痛があり、軸方向のくい違いによる変形と機能障害、関節以外での異常な動きや腫れ、圧痛などがあります。また高齢者は骨の老化などによって骨がもろくなっており、外からのわずかな力でも骨折しやすい状態にあります。特に多いのは大腿骨頸部骨折、手首骨折、脊椎圧迫骨折で、老人の三大骨折とも呼ばれるもの。高齢者が骨折した場合、骨折の典型的訴えがなく機能障害の訴えが主になったり、機能障害を残したりしやすいので注意が必要です。