頻尿治療
高齢者の尿失禁では症状別にさまざまな薬が使用されています。ふつう健康な人の排尿回数は1日4?6回ですが10回以上になると頻尿と呼ばれるようになります。治療で主に使用されるのが抗コリン剤です。服用すると尿を蓄えるために交感神経が活発化しますが、交感神経が刺激されることで口の渇きや便秘、ひどくなると排尿困難などの副作用が現れる場合があります。そのため服用を中断せざるを得なくなります。頻尿は脳血管障害や脳神経障害の二次的な症状として起こることも多いため、排泄の問題は切実です。副作用の少ない治療薬の開発・改善が望まれる現在、病院などで新たな薬の臨床治療実験が行われています。