遺伝病
遺伝子の欠陥や異常などが原因で発症する疾患・病気のことをいいます。狭義の遺伝病は単一遺伝子によるもので、一組の対立遺伝子について起こります。この対立遺伝子が常染色体(性染色体以外の染色体)上に存在する場合と、性染色体(雌雄の分化に関与する染色体)上に存在する場合があり、後者では男女によって遺伝の仕方が変わってきます。常染色体性で異常遺伝子が優性の例は、短指、先天性白内障など。劣性の例は、先天性白皮症、フェニルケトン尿症、先天性ろうあの大部分などです。性染色体上に異常遺伝子がある場合には伴性遺伝といわれ、赤緑色覚異常や血友病などがその例です。また、もっと多数の遺伝子が関与する遺伝病もあり、その場合の遺伝の仕方は非常に複雑です。糖尿病や分裂病、てんかん、ダウン症などがこうした例に含まれるといわれています。