過食/拒食
摂食障害(食行動異常)のひとつで、極端な大食いやむちゃ食いをいいます。摂食障害には過食だけの症状や過食と拒食を繰り返す症状などがありますが、どちらも独立した別々の病気ではなく、摂食障害としてひとつに考えるべきものです。過食は食べ始めると止まらないことが多く、しばしば食べた後に自ら吐きだす行為が見られます。吐く行為が習慣化すると食べた物以外に胃液まで体内に出してしまうため、栄養失調になるだけでなく、血液中の電解質、特にカリウムまで減少して心臓に重大な障害を起こすことがあります。この障害は思春期から若い女性に多く、精神療法や家族への指導なども含め治療の難しい病気です。原因は成熟拒否や女性性の拒絶にあるといわれ、母親との葛藤が深くかかわっているといわれています。