進行性筋ジストロフィー
神経には障害がなく、筋肉自体が進行性に変性をおこしていく病気です。遺伝的要因があり、また筋肉の病気の中ではもっとも頻度が高く、有病率は10万人中4?5人といわれています。臨床的にはデュシェンヌ型、服帯型、顔面肩甲上腕型などに分類されますが、このうちもっとも多いのがデュシェンヌ型です。デュシェンヌ型は小児期男児に多く発症し、2?5歳で転びやすい、つまずきやすいといった症状が現れます。同型は進行が早く、呼吸器感染症や心不全などを併発して、20歳前後には死に至るといわれています。現在のところ根本的な治療法がなく、病気の進行に応じた対処療法が行われますが、リハビリテーションチームによる訓練や加療、家族や治療スタッフの精神的なサポートも重要です。