転倒予防
一般的に、転倒が起こる要因には2種類あります。ひとつは“内的要因”。人間の身体に起因する要因で、“老化”“運動不足”“病気”がこれに当たります。加齢や運動不足、脳神経系などのさまざまな病気が引き金となって、身体の運動機能、感覚機能が全体的に衰弱したり、歪みを来たして、そのサインとして起こる現象が転倒なのです。そのため、単一筋を鍛えただけで転倒を防げる、という単純なものではありません。もうひとつは“外的要因”。これは建物の構造や移動する際の周辺の環境などを指します。その両面があって、なおかつ骨粗鬆症を発症していたりすると、大腿骨頚部などに骨折を来たす、という事態が起こり得ます。もちろん、全員が寝たきりや要介護状態になるわけではありません。高齢者の骨折も、適切な診断や治療、リハビリテーションを行えば、回復は十分可能です。もし転倒・骨折してしまったら、早急に正しい処置を行うことが大切です。