車いすを使った移動介助(階段・エスカレーター)
階段の場合、階段が狭いなどの状況を除き、通常4名で介助を行います。車いすを持ち上げる時は、ブレーキを掛けて、ハンドルと前輪の上部のパイプを持ち、車輪やハンドリム(自分で動かす時に操作する部分)、その他の取りはずしできる部分を持たないように注意してください。
上りでは、ブレーキをかけ、介護者は、声をかけて一斉に車いすを持ち上げて、歩調を合わせてゆっくり階段を上がります。下りでは、車いすを後ろ向き(上る方向)にして、ゆっくり下ります。
エスカレーターの場合、上りでは、1:エスカレーターの手前で前輪を上げて乗り込みます。2:乗ったら、ティッピングレバーを踏んで前輪を下ろします。3:ステップが階段状になり出したら、一段上の角に後輪を押し付けます。4:降り口の手前でステップが平らになりだしたら、ティッピングレバーを踏んで前輪を上げます。5:通路との継ぎ目を越えたら前輪を下ろします。下りでは、エスカレーターの手前で前輪を上げ、車いすを後ろ向きにして乗り込み、その後は上りと同様の手順で行います。