貯筋運動
早稲田大学の福永哲夫教授が提唱する、運動機器を使わず自分の体重を利用した運動のことをいいます。歩くのに必要な太ももの筋肉の量は、20歳代で体重1kg当たり25gあるのに対して、40〜45歳以降は毎年1%ずつ落ちていくといいます。さらに10gを下まわると、自分の体重を支えきれなくなります。太ももの筋肉を鍛えるためのトレーニング法は、椅子を使った運動が効果的です。足を肩幅より少し広げ、起立と着席を繰り返します。これを20秒間に10回を目安に行います。この時、無理に急がず、少し負担を感じる速度で動作するようにします。あるデイサービス施設で運動効果の検証を行ったところ、施行3カ月後に5m歩行が6.7秒から3.6秒になった、椅子の座り立ち10回に要する時間が63.3秒から20.5秒になったなどの改善が見られました。