記憶
過去の経験や思考を蓄積し、必要に応じて思い出すことをいいます。記憶は、経験を貯える「記銘」の作業、持ち続ける「保持」の作業、それを意識にのぼらせる「想起・再生」の作業、思い出したものを経験と照らし合わせる「再認」の作業の4過程を経るといわれています。また記憶は、感覚記憶?短期記憶?長期記憶の順で貯蔵されると考えられており、その移行にはリハーサルの度合いや経験のインパクトなどがかかわっています。老化や痴呆によって短期記憶の保持機能は低下しますが、長期記憶は失われにくくなります。なお、過去の経験や行動を思い出しにくくなることは、忘却といいます。