解離性大動脈瘤
大動脈の壁は外膜・中膜・内膜の3層構造からなります。何らかの原因で中膜が弱くなって亀裂が入り、内膜と中膜の間に血液が流れ込み大動脈が拡張することをいいます。壁が裂けて薄くなっているので破裂しやすいです。原因は動脈硬化がほとんどですが、高血圧症、糖尿病などでも起こります。また血圧の急激な上昇により起こる場合もあります。症状は激しい痛みが胸部、背部、腰部、下肢へと移ります。失神やけいれんなどのショック症状を示します。治療は外科的手術以外ありません。予防は原因となっている病気を予防することです。血圧を上げない生活を送ることも大切です。