褥瘡
褥瘡(じょくそう)→床ずれ 身体の一部分に長時間の圧迫を受けることによって血流が悪くなり、組織が壊死した状態になることをいいます。特に皮下脂肪や筋肉の少ない部位は血流が悪く、圧迫による血流障害が起きやすくなります。また、尿失禁や便失禁などによる湿った状態、組織のずれ、摩擦、尿・便の化学的刺激なども、局所的な因子として褥瘡を引き起こすものです。褥瘡の全身的な誘因には、寝たきりの状態や意識障害、貧血、低たんぱく血症などがあり、特に血中のアルブミンの量が低下すると小血管の内圧が下がって褥瘡の発症、悪化を招きます。予防には体位交換やエアーマットなどによる全身の管理や、血流の改善といった局所のケア、感染対策などが大切です。