褥創の介助
麻痺などの障害があって身体を自由に動かせず、寝たきり状態の場合は、寝返りを打つことが難しいため、“褥創(じょくそう)=床ずれ”をよく起こします。また、椅子や車いすに長時間座っている場合も発生しやすくなります。
褥創とは、身体の一部が長時間圧迫、摩擦されることで血液の循環が悪くなり、組織の壊死を起こした状態のことです。主に、骨の突き出た部分や不潔な部分によく起こりますが、栄養障害や血液の循環障害などが原因で起こることもあります。
褥創の予防法としては、1:こまめに体位交換を行うこと、2:肌に優しい素材で、清潔な寝具や寝まきを使うこと、3:シーツなどはシワにならないようにする、4:室内の温度、湿度を快適に保つこと、5:身体を清潔にして、皮膚を保湿すること、6:栄養バランスの取れた食事をすること、7:マッサージで血行を良くすること、8:マットレスやエアマットなどの福祉用具を使うことなどが大切です。