薬物拘束
薬物拘束(ドラッグロック:drag lock)は、本人にとって必要性があるからではなく、対応する側の都合により、薬物使用によって、本人の行動等を抑制することを指し、薬物を使った拘束とも言えますが、はっきりした定義はありません。たとえば、本人に疲労や睡眠不足はないが、頻回な徘徊のため対応に困り、眠剤を服用させるなどもこの例でしょう。安易なドラッグロックは、心身の機能低下を招きかねません。2001年3月に厚生労働省から出された、「身体拘束ゼロへの手引き」にもあるように、拘束を行う場合は、緊急やむを得ない場合で、「切迫性」「非代償性」「一時性」の3要件を満たし、本人または家族の同意を得ることが必要です。
拘束には、他にもフィジカルロック(身体拘束)やスピーチロック(言葉による拘束)があります。