色彩療法
色のもつ特性や心理的効果を活かしてカウンセリングを行ったり、治療などに役立てる療法のことをいいます。選んだ色には心理状態が無意識に投影されていることもあり、気持ちを理解する手助けにもなります。あらかじめ輪郭が描かれた紙に色を塗らせるレクリエーションでは、個人の好みや過去の経験、その日の体調などにも目を配るようにします。色のもつ一般的なイメージから、「青色を多く使うから沈んだ気持ちに違いない」などと周りの介護者が安易に決めつけたりしないことが大切です。テーマに沿って色を塗っていく作業を通して昔の記憶を思い出したり、周囲の人と感想などを話し合うことで回想法のような効果をもたらすこともあります。