腹膜炎
腹壁の内面や腹部臓器の表面をおおう薄い膜(腹膜)に生じる炎症性疾患のことをいいます。病変が広範囲のものを汎発性腹膜炎、一部分のものを限局性腹膜炎といいます。加えて、経過により急性と慢性に分けられます。急性腹膜炎には、穿孔性(せんこうせい)腹膜炎(胃・腸・胆のうなどの腹腔内臓器の穿孔からもれ出た内容物による腹膜の刺激・感染が引き起こしたもの)、外傷性腹膜炎(外力により腹膜が損傷したために起こるもの)があります。慢性腹膜炎には、結核菌による結核性腹膜炎が多いです。腹膜炎のほとんどは急性腹膜炎です。