腎盂腎炎
「腎盂炎」と呼ぶことがありますが、正しくは「腎盂腎炎」です。細菌による腎臓の感染症で、急性と慢性があります。大部分は細菌が膀胱から尿管を逆行して腎盂に達し、腎に感染を起こします。急性膀胱炎の時や妊娠中にこの逆流がしばしば起こり、またほかの臓器に感染源があってそこから血液によって菌が運ばれ感染する場合もあります。腎盂のみの感染はなく感染は腎臓全体におよびます。腎盂腎炎では腎が強い炎症によって大きく腫れ、腎臓の鈍い痛みや側腹部・背部の痛みとして感じます。また、急に38度以上の高い熱が出る、膀胱炎症状、胃腸症状、尿に血が混じるといった症状も多く現れます。