腎機能検査
腎機能検査では、“尿素窒素(BUN)”、“クレアチニン”“尿酸”の量を調べます。尿素窒素検査は、血液中の尿素に含まれる窒素の量を測定することで、腎機能の障害の程度を調べる検査です。腎臓の排泄機能が悪くなると、尿素窒素が尿中にうまく排泄されなくなり、血液中の濃度が高くなります。成人の正常値は、8〜20mg/dlで、50歳以降は加齢に伴い高くなる傾向があります。また、“クレアチニン”とは、たんぱく質の残りかすのことです。腎臓の排泄機能に障害があるとうまく排泄されず、血液中に増加します。長期療養中の高齢者の場合には、数値が正常でも腎機能が低下している場合が多いのが特徴です。そのため、一定の時間に溜めた尿中の量と血中の量を測り、腎臓でろ過される血漿の量や、腎糸球体の働きを調べる検査を行います。正常値は男性0.8〜1.2mg/dl、女性0.5〜1.0mg/dl。さらに、細胞内の代謝に異常があったり、腎臓の排泄機能に障害がある場合に、大量の尿酸が血中に増加します。正常値は男性3.5〜6.5mg/dl、女性3.0〜5.5mg/dl。男性で7.5mg/dl、女性で6.5mg/dl以上になると“高尿酸血症”と判定され、その約1割が痛風になります。