脳性麻痺
脳の発育期に非進行性病変によって永続的な運動障害をきたした状態をいいます。大脳皮質や白質、基底核、脳幹部、小脳などの運動の命令系統に変化が起こり、運動障害が現れます。乳児期には頸の座りが悪い、寝返りが遅いなど運動発達の遅れがあり、頭を後ろに反らす、指を握り込むなどの姿勢異常も見られます。また、手足の緊張低下や逆の緊張亢進といった症状が見られることもあります。いずれにしても発達期の脳であるため、一部に障害があってもほかの正常な部分のおかげで正常になっていくことが多く、重い障害を残してしまう乳児は一部に過ぎません。リハビリテーションによって、障害を受けていない部分の機能向上を図ります。