脳塞栓
脳の細い動脈が詰まり、血液の流れがそこで止まってしまうことによって脳が障害を受ける病気です。心臓などほかの部位に生じた脂肪塊や血の凝固塊が血流に乗って脳血管に至り、それが詰まって血液の流れを止めてしまいます。すると動脈から酸素の供給を受けていた脳の神経が酸素不足になり、壊死を起こします。主な症状は、半身の麻痺や感覚の低下、構音障害、手足の運動障害、しびれ、意識障害、昏睡など。脳塞栓の発作は急激に起こり、数分の短い間に強まる傾向にあります。脳塞栓を起こす血栓は心臓に生じたものが多く、心臓弁膜症、心筋梗塞、心筋症、不整脈などによって起こる血栓が脳に運ばれます。