脊椎分離症
腰椎の一部に生じた亀裂や分離が原因で、腰痛やすべりが起きたりする状態をいいます。腰椎の前方は柔らかな椎間板で、後方は一対の骨の突起が関節を作り動く仕組みになっていますが、この関節突起の部分に疲労骨折が起こることを、分離といいます。分離は従来まで先天的なものと考えられていましたが、近年は骨の成長期にスポーツなどで過度なストレスがかかったときに見られる障害の残ったものと考えられるようになりました。発生初期に発見すれば活動の中断とコルセットなどで分離部が癒合することもありますが、大部分は分離症となります。