胸伸ばし運動
脳の中のドーパミンが不足するために起こるパーキンソン病において、薬物療法と同時に基本治療のひとつとされる運動療法で使われるパーキンソン体操のひとつです。身体が動く人を対象にしたもので、病気によってかたよってしまう身体の動きを防ぎ、筋肉や関節の動きを良くする働きがあります。この「胸伸ばし体操」は、介護者とペアになって行うもので、パーキンソン病特有の前かがみの姿勢を矯正するためのものです。まず両足を床につけてイスに深く座り、両手を頭の後ろで組み、次に両肘を要介護者が少しずつ、胸を広げるように持ち上げていきます。