胆石
胆嚢や胆管のなかに生じる結石ことです。コレステロールを主成分とするコレステロール・胆石(コ石)と、ビリルビンを主成分とするビリルビンカルシウム胆石(ビ石)、黒色石とがあります。このうち胆嚢内胆石症は大部分がコ石で、女性に多く発症し40歳?50歳代が患者数のピーク。症状は腹痛が代表的で、発熱や黄疸をきたす例はありません。対して総胆管胆石症は大部分がビ石によっておこり、高齢者に多く発症。胆嚢内胆石症に比べて発熱や黄疸が出現しやすいといわれています。胆石症は右季肋部を中心とする疼痛が特徴で、これは脂肪の多く含まれている食事をとると胆嚢が収縮し、その圧力で胆石が胆嚢の出入り口である胆嚢管へ押し出されて一時的に詰まるために起こるものです。