胃X線検査
“硫酸バリウム”という造影剤と、胃を膨らませるための発泡剤を胃の中に入れて、X線撮影を行います。硫酸バリウムはX線の吸収量が大きいため、写真では白く写ります。放射線技師がX線を照射して、胃の角度やバリウムの量、胃粘膜でのバリウムの付着状態をモニターで確認しながら撮影します。検査の手順は、まず250cc程度のバリウム、炭酸顆粒状の発泡剤を飲みます。続いてX線撮影中は、胃のなかの隅々まで観察するために、左右、仰向け、腹ばいなどの体位変換をします。途中で筒が出てきて、腹部を圧迫することがあります。そして、10〜15分程度で検査終了です。検査からは胃がん、胃潰瘍、胃ポリープ、胃炎、びらん、憩室、胃肉腫などがわかり、ほかにも、食道の病気や十二指腸潰瘍なども見つけることができます。