胃がん
胃がんは、初期にはまったく症状がありません。食事が通らない、胃が重い、体重減少などの症状が出ると、かなりがんが進行している状態です。胃がんは、他のがんと違って、転移はほとんど腹腔内で起こります。リンパ節は胃の周辺を三重に取り囲んでおり、第2群リンパ節までの転移なら手術で完全に除去できます。第3群リンパ節にまで転移が進むと、手術での治療が難しくなり、さらに腹膜や肝臓に転移すると治療はより困難になります。胃がんの手術には、胃の切除、その周辺のリンパ節を徹底的に切除する“リンパ節郭清(かくせい)”、食物の通り道を確保する“再建”があります。胃がんの最大の原因は、塩分と煙草です。予防のためには、まず禁煙をすること、食生活で塩分を減らし、ビタミンCやカロチノイド類を多く含む新鮮な果物を食べて、保存食を減らすことが大切です。