肺結核
結核菌が肺に感染して起こる肺の病気をいいます。肺結核患者から喀痰飛沫とともに喀出され、それが吸い込まれると肺に病巣を作って感染します。せきや痰、微熱が数週間?数カ月続く、あるいは現れては消えることを繰り返す、ときに血痰、喀血、全身倦怠、痩せなどの症状があり、続発性気胸、続発性気管支拡張、肺性心、呼吸不全などの合併症を伴うこともあります。肺結核はかつて国民病といわれ、昭和10?25年までは日本人の死因の一位を占めていました。以降は急速に減少しましたが、欧米に比べるとまだまだ高率でむしろ微増の傾向にあります。現在では治療法の向上によってほとんどが治癒しますが、抵抗力が低下していると発病しやすい傾向にあります。また、BCGワクチン接種を受けて免疫がつけば、発病しにくくなります。