肝がん
日本人の肝がんの90%以上が、肝炎ウィルスによるものです。ウイルスのタイプは、B型、C型肝炎ウイルスが多く、特にC型が目立ちます。B型は、母から子どもへ感染して、その子が成人になる過程で慢性肝炎、肝硬変などを引き起こし、その多くは40歳後半〜50歳頃に肝がんになります。一般的に、C型は成人して輸血などで感染し、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変という経路をたどり、50歳後半〜70歳頃に肝がんになります。ただし現在では、輸血で感染することはまずありません。成人がB型肝炎に感染すると急性肝炎を起こしますが、ほとんどは治癒します。また、C型肝炎に対する治療には、“インターフェロン療法”がありますが、ウイルスが消える人と消えない人がいます。