老年期気分障害
老年期気分障害→老年期躁うつ病 気分障害とは、気分と意欲が障害される一群の精神障害のことで、躁(そう)状態とうつ状態があらわれます。老年期の気分障害では身体的な訴え(心気的愁訴)が多く、食欲不振や睡眠障害がみられるほか、不安・焦燥感が強く出ることもあります。また現実的な判断が適切にできずに、妄想的になることもあります。考えることや行動することがおっくうになることもあって痴ほうと誤解されやすいことも特徴です。自然治癒傾向のある疾患ですが、完治するまでには長期間を要するため、早期の治療として薬物療法や精神療法などが用いられます。