老年期うつ病

老年期に特有の気分障害(うつ)で、日常生活に支障をきたす重度のものをいいます。初老期に多く、高齢者人口の数%にみられ、自殺の一因になります。気分障害のうち、そう状態を欠いたものを単極性障害といい、うつ状態うつ病に分けられています。うつ状態なら気分が落ち込んでも日常生活、社会生活には支障がありませんが、うつ病では食事や睡眠など普通の生活ができなくなります。うつ病には遺伝的、身体的、環境的要因がありますが、老年期うつ病では脳血管障害などの病気や老化による身体的要因、退職など役割の喪失、配偶者の死、子どもの独立、転居など環境の激変による環境的要因が大きく作用します。 (参考)気分障害うつ病

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