経菅栄養法
飲み込む時に激しくむせたり、誤嚥(ごえん)するなど、食物を口から摂取するのが困難な場合に、胃に管(チューブ)を入れて栄養補給をすることを“経菅栄養法”といいます。チューブを鼻の穴から入れる“経鼻的胃カテーテル”や、胃に入れる“胃瘻(いろう)などがあります。
長期的に栄養補給をする場合には、経鼻的胃カテーテルよりも、胃瘻の方が見栄えが良く、患者の苦痛も少なく、管理も比較的簡単です。最近では全身麻酔が不要で、20分程度で増設することが可能です。
胃に送り込まれる栄養食は、“濃厚流動食”と呼ばれまるもので、主に卵、クリーム、牛乳、野菜、重湯などをミキサーにかけたものです。
チューブは、肌に直接テープで固定して使うことが多く、皮膚が汚れたり、ただれたりすることがあるので、毎日きれいに拭いてください。皮膚にかゆみ、痛み、腫れなどがある時は、医師に相談してください。また、チューブが詰まったり、抜けたりした時は、食物が肺に入り、肺炎の原因になるので、直ちに医師に連絡してください。