経管栄養法の介助
“経管栄養法”とは、口から食物を摂取できない場合、鼻や胃にチューブを入れて栄養を補給することです。このうち、胃に穴を開けて、チューブを直接入れる方法を“胃瘻(いろう)栄養法”といいます。
胃瘻の方法は、1.計量カップ、小さい容器(薬を溶かすために使用)、栄養剤、“イルリガートル(栄養剤を入れる容器)”、注射器、内服薬1回分、酢水(水:酢=10:1)5mlを準備します。2.イルリガートルに栄養剤を入れ、チューブに付いている“クレンメ(栄養剤の速度調節に使うネジ)”を閉めます。3.チューブの曲がり、抜けがないことを確認し、チューブの先端に注射器をつなぎます。4.注射器を引き、胃の内容物がないことを確認し、チューブとイルリガートルをつなぎます。5.クレンメを開き、注入を開始します。注入速度の目安は、1時間に約400ml(10秒に20滴)です。6.注入中は、確認と調節を行います。7.注入後、クレンメを閉め、チューブとイルリガートルをはずします。8.内服薬を小さい容器に入れ、お湯で溶き、注射器で注入します。9.酢水を小さい注入口に入れます。10.完了後は、器具類を水洗いし、自然乾燥させます。11.1日1回、約1時間消毒液に浸けた後、十分に水洗いして乾燥させます。