精神遅滞
精神遅滞→精神薄弱 一般に「知的能力の発達遅延があり、同時に適応行動の障害を伴う状態」と定義され、障害の程度によって「軽度」「中度」「重度」「最重度」に分類されます。かつては「精神薄弱」という呼び方が用いられてきましたが、近年、改める方向にあります。精神遅滞の主な原因に、内因性のものと、母体内または幼少期の脳発達障害などによる外因性のものが考えられています。外因性のものとしては、アミノ酸代謝障害のフェニルケトン尿症、常染色体異常によるダウン症候群などが挙げられます。そのほか、養育環境に基づく心理・社会的要因によるものや、原因不明のものもあります。