突進歩行
歩行の異常の一種で、身体がこわばり、前かがみで突進するように歩くことです。歩行のコントロールができないので、坂道を下ったり押されたりすると何かにぶつかるまで止まらないこともあります。原因は一酸化炭素中毒、マンガン中毒、薬物中毒などがありますが、代表的なものはパーキンソン病やパーキンソン症候群(パーキンソニスムス)です。これは運動をつかさどる神経である錐体外路系の中枢部(黒質など)が、障害されて起こる特有の運動麻痺を見せる病気です。特定の形をした震え(振戦)を伴い、筋肉が硬直しているため無理に歩くと突進歩行になります。