移動

散歩や車いすでの外出を日課にすることは、高齢者の気分転換、夜間の熟睡を促す、脳に適度な刺激を与えることで身体機能の維持につながるといった長所があります。
立ち上がりの方法は、1:まず要介護者にその日の気分や体調を尋ね、良くない時は外出を控えます。2:要介護者に声を掛け、身に着けさせた腰ひも(ベルト)を持ちながら、ベッドからゆっくり立ち上がらせます。3:立ち上がった直後は、めまいなど体調の変化がないかを確認します。
次に、一緒に歩く時は、1:周りに障害物がないかを確認します。2:要介護者のペースに合わせて歩き、介護者が斜め後ろを歩きます。この時、ふらつきや転倒に注意して、動きに不安があれば、すぐに手を貸します。3:外を歩く時は、段差、溝、階段、路面の滑りやすさに注意します。
麻痺がある場合、短い距離の移動は、向かい合って両手を取りながら歩きます。距離がある時は、要介護者麻痺側に立って腰ひもを持ち、空いた手を麻痺側の手に軽く添えます。階段を上る時は、要介護者が後方から腰ひもを両手で握り、下りる時は、要介護者が下側になり、向かい合って腰ひもを両手で握ります。本人が足下を見るようにしながら、1歩ずつ声を掛けて歩きます。

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