破傷風
破傷風菌の感染による病気をいいます。破傷風菌は世界中の土壌中に存在する嫌気性の菌で、けがなどの傷があるとそこに発育して毒素を作り発病させます。第1期には受傷部位の違和感や四肢の緊張、全身倦怠感があり、その後開口障害や嚥下障害、躯幹・四肢の強直、発熱、発汗、頻脈の見られる第2期、全身のけいれん発作や後弓反張などの第3期へ進みます。極期にはけいれん発作が連続して起こり、光や音などのわずかな刺激でも全身けいれんが起こります。潜伏期は3日?3週間ですが、潜伏期が短いほど、また開口障害が出てからけいれん発作が起こるまでの時間が短いほど重症です。届出伝染病に指定されています。