着替えの介助(片麻痺・座位または立位の場合)
片麻痺があって起き上がれる場合、要介護者を椅子に座らせて、介助者は後ろに回って介助します。麻痺のない側の手を使って、脱ぐ時は麻痺のない側から、着る時は麻痺側から行います。着替えはゆっくりと、なるべく自分でできる範囲のことをしてもらい、無理な場合は手を貸しましょう。
前開きの衣服を脱ぐ時は、1:麻痺のない側の手で、ボタンをはずします。2:麻痺のない側から先に肘を抜き、袖から脱ぎます。3:麻痺のない側の手で、麻痺側の袖や肩ぐりを引っ張りながら脱ぎます。着る時は、4:麻痺のない側の手で、麻痺側から先に袖を通します。5:麻痺のない側の肩に衣類を掛けて、袖を通します。6:麻痺のない側の手で、ボタンを留めます。
ズボンを脱ぐ時は、1:立ち上がって、チャックを下ろし、ズボンを下ろします。2:座って、麻痺のない側の足から先に脱ぎ、次に麻痺側を脱ぎます。履く時は、3:麻痺側から先にズボンに足を通し、次に麻痺のない側を履きます。4:立ち上がって、ズボンを上げます。5:最後に、肌着などをズボンの中に入れて整えます。