看護
本来は「見守る」「養育する」といった意味をもつ語ですが、看護師が行う「傷病者などに対する療養上の世話または診療の補助」(保健師助産師看護師法)といった定義が一般的になっています。看護は、F.ナイチンゲールの「患者の生命力の消耗を最小にするように空気、陽光、暖かさ、清潔さ、静かさ、適切な食事の選択と管理によって整えること」や、V.ヘンダーソンの「病人、健康人を問わず、健康生活、健康の回復、平和な死に寄与する活動であり、日常生活の自立を促すようにする方法で援助を行う」など、看護理論家によってさまざまな定義がされています。また1980年には、「看護とは、現にある、あるいはこれから起こるであろう健康問題に対する人間の反応を診断し、かつそれに対処することである」といった定義も、アメリカ看護師協会から出されています。