皮膚筋炎
特徴的な皮膚症状と筋肉に障害が現れる病気です。筋肉の障害が主体の多発性筋炎、皮膚病変が主体で筋肉の障害を欠く非筋炎型皮膚筋炎、小児皮膚筋炎、他の膠原病と合併する重複症候群などの病型があります。筋力低下、筋肉の違和感、筋肉痛などが初発症状として多く見られます。皮膚症状は特徴的で、眼瞼部に生じる浮腫を伴う紫紅色の腫脹は“ヘリオトロープ疹”、指関節背面に見られる紅斑は“ゴットロン徴”、体幹に見られる色素沈着、脱失、血管拡張、萎縮などを伴うものは“ポイキロデルマ(多型皮膚萎縮)”と呼ばれます。特に50代以降の皮膚筋炎の患者の場合、内臓腫瘍を伴うことがあり、入院のうえ検査を受ける必要があります。重篤な合併症として急速に進行する肺線維症があります。いずれも早期治療で改善します。