痛風
関節の痛みを起こす尿酸代謝異常によって起こる、全身性の病気です。尿酸とは身体の細胞の新陳代謝による老廃物で、腎臓から尿の中に排出されるものですが、これが多く作られすぎたり腎臓の障害などで排泄が不十分な場合、血液中に余分な尿酸がたまる高尿酸血症の状態になります。この尿酸が関節や周辺に尿酸結晶として沈着すると、痛風発作といわれる激しい痛みが起こります。初めての痛風発作は半数以上が足の親指の付け根におこり、激しい痛みに目が覚めるほどのもの。腫れや発赤などの症状とともに痛みは1?2週間で治まりますが、間隔をおいて繰り返し起こります。「痛風」は関節に風が吹くだけで痛みが激しくなるという意味から命名されています。痛風患者の95%は男性で、同一家系内に多く出ます。