甲状腺癌
甲状腺に発生する癌のことをいいます。進行がゆっくりな悪性度の低い分化癌、進行が早く悪質な未分化癌があります。分化癌の発生が大多数を占めます。全甲状腺癌の70?80%を乳頭癌が、10?15%を濾胞癌(ろほうがん)が占めます。初期は、甲状腺にしこりを感じますが、進行があまりにも遅いため気にしない人が多いです。進行すると、声がしわがれる・呼吸困難・食べ物がのどにつっかえる・痛みを感じる、といった症状が起こります。治療としては、癌発生部を外科的に除去します。また進行し残存した腫瘍には、ヨウ素131内用治療(ヨウ素131が病巣に蓄積してがん細胞組織を破壊する)、化学療法を併用します。