甲状腺機能亢進症
バセドウ病、プランマー病、破壊性甲状腺炎などの原因によって、甲状腺ホルモンが増加した病態をいいます。甲状腺刺激ホルモン受容体に対する自己抗体が出現してそれが常に甲状腺を刺激するために、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され機能亢進の症状が現れます。主な症状は、動悸、頻脈、体重減少、発汗、手のふるえ、疲労感、食欲亢進、下痢など。バセドウ病は女性に多く20歳?40歳代に多発。びまん性甲状腺腫と眼球突出、頻脈、体重減少などが初期症状として現れます。甲状腺に腫瘍ができ、そこから過剰のホルモン合成がなされることで同様の症状をきたすものをプランマー病、甲状腺組織がなんらかの理由で障害を受け、一過性に多量のホルモンが血中に流失して同様の症状をきたすものを、破壊性甲状腺炎といいます。