現金給付
介護保険での給付方法のひとつです。医療保険の給付には医療サービスの現物給付(診療)と現金給付(疾病手当金、出産手当金、出産育児一時金など)の2種類がありますが、現金給付は一部に限られています。一方、介護保険では、次に記したいろいろな問題が懸念されるとして現金給付は行われていません。その理由としては(1)支給される現金が介護に使われるという保障がなく、家族による適切な介護につながるとはいえない (2)サービスの基盤が不十分な段階では、多くが現金給付に移行してしまい、介護サービスの整備につながらない (3)費用負担が増大し、保険料などの大幅な引き上げにつながるなどです。ただし、2001年度より家族介護慰労金が支給されることになりました。 (参考)家族介護慰労金、現物給付