猩紅熱
A群溶血性連鎖球菌が咽頭や扁桃に感染することによって引き起こされる感染症です。この連鎖球菌が作り出す発赤毒素に対して酵素免疫を持たない場合に発症し、発熱や咽頭痛、扁桃腺炎、全身の発疹、扁桃腺膿瘍、いちご舌、頸部リンパ節炎といった症状が現れます。潜伏期と症状が見られる10日前後の間は伝染する可能性があり、また保菌状態は数カ月にわたって持続することもあるため、これに伴う化膿性分泌によって数週間?数カ月の間、伝染性を保つことあります。猩紅熱は法定伝染病で、罹患が判明した場合には届け出が必要です。