気分障害
これまで、その一部が躁うつ病と呼ばれてきた病気です。世界保健機関(WHO)、国際疾病分類(ICD)第10版、精神障害分類・診断基準(DSM)第W版などで採用されている疾患名です。躁うつ病は、躁の状態と、うつの状態が交互に現れるのが特徴で、精神病と考えられてきました。しかし、躁の状態を欠いたうつ病も多くみられますし、最近ではより軽い「うつ状態」も広くみられるようになりました。ほかにも気分の変調を主とし生活に支障をきたす障害があることがわかり、これらを広く気分障害と呼んでいます。本来の躁うつ病は、気分障害という分類の中では双極性障害として呼ばれているものにあたります。(参考)躁うつ病・