歯のケア
歯の健康を守るポイントは第1に、ブラッシング。“歯を磨く”というよりも、“歯肉をマッサージする”のが大切です。成人の歯は、時間をかけて、やさしく、細かいストロークで、1回につき4〜6分程度かけて磨いてください。歯ブラシは柔らかい毛で、毛先が丸いものか、先細のもの、ヘッドが3〜4列植毛で、小まわりが効くものを選びます。歯と歯の間の歯垢は、歯間ブラシや糸ようじで除去します。
第2に、歯磨き剤選び。フッ化物配合のタイプは、虫歯の予防に有効です。市販の歯磨き剤には、“モノフロリン酸ナトリウム”“フッ化ナトリウム”と表示されています。また、歯石の形成を抑える成分には、“ピロリン酸塩”“ポリリン酸ナトリウム”“トラネキサム酸”などがあります。
第3に、歯科検診を受けること。一度できた歯石は、ブラッシングでは簡単に落とせません。歯科医では、“スケーラー”という道具で、歯肉や歯の根などの表面を摩擦して歯石を取り除きます。また、歯周病の場合、口の中は年齢や状況で変化するので、個人に応じたケアが必要です。半年から1年に1度、歯科医や歯科衛生士の健康チェックや、磨き方のアドバイスを受けるようにします。