梅毒
梅毒スピロヘータによる感染症です。後天性のものは主に性交によって病原体が皮膚、粘膜を介して侵入。また、輸血によっても感染します。先天性のものは、胎児期に母親の梅毒が胎盤を通して感染します。主な症状は、後天性梅毒は第1期から第4期に分かれ、初期硬結、硬性下疳、発疹、ゴム腫、粘膜潰瘍、神経障害などの症状が見られます。感染後10年以上の第4期には、心臓や血管、神経まで冒され、梅毒性大動脈炎、脊髄痛、進行性麻痺などに至ります。先天性梅毒では、丘疹・結節、死産、流産、学童期以降の発症ではハッチンソン歯、実質性角膜炎、内耳性難聴などの症状が見られます。