時間預託制
介護サービスの利用者が利用料を運営主体に支払い、運営主体はその報酬としてサービス提供者に介護券(介護切符)を与える制度です。介護券とは将来自分に介護が必要になった場合に、自分が他者に与えた介護時間と同等の介護が受けられることを保障するもので、家族や親族、友人が利用することも可能とされています。この「時間預託制」は、ボランティアの本質を損なわない有償ボランティアの一形態として広まりましたが、需要が供給をはるかに上回る現実において介護券による介護が保障されないという事態が頻発し、この制度を掲げた運営主体が運営困難になるケースが相次ぎました。